紙加工ダイゲン

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生活の中の紙
2011.07.14

名刺

こんにちは、田邊です。
久しぶりの登場です、前回はカレンダーに付いて書きましたが、今回は名刺に付いてお話します。
皆さんも聞いた事が有ると思いますが、日本人は世界でもっとも「名刺」を使用する国民と言われます。
それは何故でしょう?
よく喧伝される事に、日本人は個人よりも、その人間が所属する会社や団体が信用されるなど片書き偏重の社会
だとかという事など、色々うがった理由があげられています。
いずれにしても年間50億枚前後の名刺が日本中にあふれています。
また、日本で現在に近い「名刺」が用いられるようになったのは、活版印刷技術が発明された明治2年(1869年)以降という事です、当初は商人の人達に重宝され、正月の年始回りに用いられました。
はじめ「名刺」は経済的実力、社会的地位の象徴だったようです。
また、日本に比べ「名刺」は外国では使われないそうですが、必要な時、姓名だけのものが多く用いられ訪問先の相手が不在の時に置いて来るものだそうで、その時のルールも有ると聞きます。
(訪問の意味等ー御祝い・御礼を記すようです。)
日本では、その様な厳格な約束事は無いようですが、エチケットとして面会を求めた人、目下の人のほうが先に出す
のが当然で、背広の胸ポケットから取り出すのが礼儀だと社会人になった時は先輩達からよく注意されました。
時々見かけますが、ズボンの尻ポケットから取り出すのはとんでもない事です。
頂戴した「名刺」は一応確認し、難しい名前・日時・特徴などをメモするほうが望ましい事だと思います。
「名刺」に使われる用紙の質も色々で、ごく一般的な「名刺用紙」(各種ケント紙・上質紙・色上質)、大礼紙など和紙
を使って渋い味を出したり、白色度の高い紙や強光沢の物で他より目立つ物、今ははやりの環境保全型な特殊紙
を使用(ケナフなどの非木材紙など)使う人の個性や企業の主張などが感じられます。

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