紙加工ダイゲン

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生活の中の紙
2011.05.10

連休よもやま話

IMG_0268.JPGIMG_0267.JPG「連休よもやま話」の語り部、ダイゲン志田です。ゴールデンウイ―クは、押入れにしまいこんであった子供達の教科書等を整理して、後日清掃センターに持ち込みリサイクルしてもらいました。小・中・高校の教科書・副読本・副教材にどんな紙が使われているのかそんなに関心がなかったのですが、いざ整理していくうちに実に身近なものであることを実感しました。紙のことを知るには教科書をじっと見つめてみることも良いかもしれませんね。
教科書の本文には上質紙・コート紙・マットコート紙・書籍用紙などが使用されていますが、近年これらに古紙が配合された再生紙が主流になっているようです。カバーの表紙は、アートポスト紙やキャストコート紙など光沢のあるやや厚い紙が使用されたりします。よく地元の印刷屋さんで制作される小中高の副読本・副教材などでは、レザックなどのいわゆるファンシーペーパーと呼ばれている特殊紙が表紙等に好まれて使用されたりします。甲羅状の模様があり、色や厚みのバリエーションが豊富なためでしょう。色や厚みの豊富さでは色上質も同様で、文集の表紙などにもよく使われます。
 
ファンシーペーパーを製造しているメーカーの方に聞いた話ですが、ブックデザイナーさんが好む紙を探索するには本屋さんに行っていま流行の売れている本のブックカバーや本の帯を見るといいそうです。時代の流れをつかめるインパクトのあるファンシーペーパーが見つかるかもしれませんね。
 さて、3.11東日本大震災の後、全国紙聞や地方紙聞に寺田寅彦氏の書いた「天災と国防」という本があることが紹介されていました。是非連休中に読もうと思い、防災に関する寺田氏の随筆を何篇か図書館で見つけて読みました。「天災と国防」「津浪と人間」「火事教育」等。いずれも昭和8年頃かかれたものです。今回の大震災を含め日本が直面したこと数々の災害をあたかも予言するかような警句の書だと感じました。半ばことわざにもなっている「天災は忘れた頃にやってくる」は、彼が書いたどの文章にも出てこないようです。師弟関係の中谷宇吉郎氏にいつも語ったとされる言葉のようです。これらの随筆のエッセンスは3点あると思いました。1つ目は、人間は災害がおきると記念碑を立てたりして、永遠に忘れまいと誓うが、いつしか忘れてしまいがちだということ。(災害と災害の期間が数十年におよんで教訓が十分に継承されにくい)2つ目は、日本に住むからにはいつ来るかわからない大災害に常に備えよということ。3つ目は、小学校の頃から地震や津波や火事災害等の予備知識を徹底的にうえつけることを説いています。今回の大震災は千年に一度といわれますが、今後日本に住んでいる限りいつどこでおきても不思議でないとの覚悟と備えが必要です。私たちの住む福井県も昭和23年6月28日、M7.1の福井地震に見舞われ3762人もの尊い命が失われました。この連休中福井新聞に、鯖江市にある京大地震観測所で今なお福井地震の余震(身に全く感じない)が観測されているとの記事があり本当に驚きました。新ためて地震国の中で生活しているのだと身にしみました。
 最後に、「浅草紙」という随筆があるのを見つけました。(大正10年1月「東京日日新聞」に掲載)今でいうちり紙です。ふと自宅の廊下に落ちていた浅草紙をじっとみつめ観察するのです。寺田寅彦の観察の目には驚かされます。http://homepage2.nifty.com/t-nakajima/column66.html(参照)

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